みぞおちの左側に鈍痛の時とは?
ここでは、「みぞおちの左側に鈍痛の時」についてお話します。
みぞおちは、胃の上部あたり、
肋骨一番下辺りの部分のことを言います。
このみぞおちの左側に鈍痛を感じる場合は、
どのような原因があるのでしょうか。
「何か重大な病気が隠れているのでは?」
と心配になる方もいるでしょう。
そこで今回は、みぞおちの左側に
鈍痛がある場合に考えられる原因を紹介します。
急性胃炎・神経性胃炎・胃潰瘍など
代表的な胃のトラブルです。
風邪などによって生じるものや、
ストレスによって生じるものもあります。
胃炎がひどくなってしまうと、
胃潰瘍になる恐れもあります。
中でも胃潰瘍は、ストレスや
ステロイドなどの刺激の強い薬物、
胃酸の分泌過多などで胃の粘膜が
傷ついたことにより生じます。
もし痛み方が重苦しく
なってくるのであれば、要注意です。
すぐに病院で検査を受けましょう。
胆石症
「みぞおち 鈍痛 背中の痛み」でもお話したように、
胆汁が固まってしまうことでできる
胆石が原因で痛むこともあります。
胆石ができてしまうと、胆汁に関わる
胆のうをはじめとする胆管に炎症が起こります。
痛み方は様々で、激痛を感じて
自力では歩けないほどの場合もあれば、
鈍痛の場合もあります。
痛みのほかにも、黄疸や発熱、
嘔吐が見られる場合もあります。
黄疸とは、胆汁に含まれる色素の異常で、
皮膚が黄色くなる症状です。
もしこのような症状がみられた場合には、
すぐ病院を受診しましょう。
膵炎
胆石症やアルコールの過剰摂取などが原因で、
すい臓が炎症を起こしてしまう病気です。
症状としては、特にみぞおちの左側が痛む傾向にあり、
同時に背中にも痛みを生じます。
すい臓の炎症は、その体内での位置的な問題から、
深刻なものになってしまうと手術が難しくなります。
そのため、初期段階で早めに
病院を受診することをおススメします。
病院での検査方法
では、このような病気について
病院ではどのような検査を行うのでしょうか。
受診する診療担当は、
内科もしくは消化器内科となります。
検査方法は、
・内視鏡カメラ《胃カメラ》、エコー
…胃のトラブルがないかを検査する方法です。
内視鏡の場合は、細いチューブを鼻もしくは
口から通すので、鎮痛剤の投与が行われます。
また、エコーの場合は超音波器具を
当てるために、検査部位にジェルを塗ります。
検査の時間の目安は、内視鏡が約1時間、
エコーが約30分程度となります。
費用の目安は、保険適用内で
約5000円〜6000円と
みておくと良いでしょう。
・血液検査
…様々な病気の可能性を探る方法として
血液検査が行われます。
みぞおちの痛みによって、
どの器官に異常が生じているのかを、
血中成分の分析により解明できるのです。
注射での採血なので、所要時間は数分で済みます。
また、費用は検査する
成分によって変わってきます。
・ピロリ菌検査
…人によっては、胃の中に
「ピロリ菌」という悪玉菌が
存在する場合があります。
この菌は、胃炎や胃潰瘍を引き起こす原因となり、
深刻な場合は胃がんの
原因となってしまう恐ろしい菌です。
胃カメラでピロリ菌の疑いが判明することが多く、
その場合はピロリ菌の除薬を処方されます。
費用は、検査と投薬治療費を合わせると、
保険適用内で焼く8000円となります。
このように、みぞおちの左側に鈍痛を感じる場合は、
様々な原因が考えられるのです。
どれも、放置しておいてはいけません。
できるだけ早く病院を受診し、
適切な治療をうけることが大切ですよ。