みぞおちが痛い息苦しい時とは?
ここでは、「みぞおちが痛い息苦しい時」についてお話します。
「みぞおちが痛くて息苦しい」
という症状を経験したことはあるでしょうか?
みぞおちが痛い症状は、
肋間神経痛で多くみられる症状で、
めずらしい症状ではありません。
神経学的に言えば、脊椎の胸の部分を
胸脊と呼び、この部分で何らかの異常が
おこっていることが主な原因とされます。
なぜなら、みぞおちの神経は
この胸脊から分布しているからです。
では、この肋間神経痛で、みぞおちの痛みと
息苦しさは何か関係があるのでしょうか。
そこで今回は、みぞおちが痛いのと
息苦しい症状について紹介します。
意識の問題
肋間神経痛は、人によっては普通に
呼吸をするだけで痛みが出たり、
増強することがあります。
そのような場合、痛みを出したくない、
軽減したいと無意識に呼吸を
浅くしてしまうことがあります。
呼吸が浅くなれば、
肋間筋や肋骨の動きは少なくなります。
少なくなれば当然、
痛みを抑制することはできるのです。
しかし、呼吸が浅くなるので
息苦しさを感じるのです。
このような理由の場合は、
息苦しさを特に心配する必要はありません。
ただし、息苦しさすべてが
肋間神経痛を抑えるものだ
というわけではない事も当然あります。
あまりに息苦しさを感じるのであれば、
すぐに病院を受診しましょう。
消化器官系の異常
「みぞおち 圧迫感 息苦しい」でもお話した通り、
みぞおちが痛く手息苦しいと感じる場合は、
まず消化器官系の異常を疑います。
みぞおちの痛みが上腹部、
右側の肋骨の下あたりであれば、
肝臓や胆のうの位置なので、
これらに関係していると考えられます。
肝臓は
「沈黙の臓器」
と呼ばれているほどの臓器で、
通常は痛みや違和感などの症状はありません。
そのため、まずは胆石や
胆道系の感染症、腫瘍を疑います。
みぞおちから左上腹部なら、
胃か食道下部、胃の裏にある
すい臓の疾患が考えられます。
逆流性食道炎、膵炎、胃潰瘍、
胃がん、すいがんなどです。
このような症状が続く場合には、
内科や消化器科を受診しましょう。
心臓疾患
みぞおちの違和感や圧迫感、
息苦しい感じは
心臓疾患によって起こるものがあります。
心臓疾患の中では、
・虚血性心疾患
・狭心症
・心筋梗塞
がそれに当たります。
狭心症の場合は、みぞおちから胸全体、
あるいは腕にかけて広がるような痛みを感じます。
ぎゅっとその部分が
締め付けられるような、
息苦しい痛みとなります。
しかしこの痛みは、しばらくじっとしていれば治まり、
耐えられるもので、実際数分でこの症状は治まります。
心筋梗塞は、この痛みが強烈で、
締め付けられるような痛みが
30分以上も続きます。
心筋が壊死している状態なので、
すぐに救急車を呼んで
専門機関に運ぶ必要があります。
通常は中高年以上に起こる病気と
考えられがちですが、近年では若年層にも
珍しくない病気になってきているので、
注意が必要です。
このように、みぞおちが痛くて
息苦しい原因は様々なことが考えられます。
特に心臓疾患の場合は、
命に関わることもあります。
放置をせずに、早めに
受診するようにしましょうね。