みぞおちが痛い!右側の時とは?
ここでは、「みぞおちが痛い!右側の時」
についてお話します。
「みぞおちの右側が痛い…!」
このような症状で悩んでいませんか?
みぞおちの右側には、肝臓や胆嚢、
胆管など様々な臓器が集まっています。
したがって、痛みの原因はそれらの
臓器に異常がある可能性があります。
しかし一見関係が無さそうな病気が
引き起こしている場合もあります。
今回はみぞおちの右側に痛みが出る
原因として考えられる病気をまとめてみました。
肝臓の病気
「A型急性肝炎」
主に海外などの不衛生な環境で、
A型肝炎ウイルスが食べ物や
飲み物を介して体内に進入すると
感染してしまう病気です。
身体の免疫機能が感染した肝臓の
細胞ごと攻撃してしまうために、
肝臓の炎症が起こります。
病院で適切な処置を施して安静にしていれば、
1〜2ヶ月ほどで完治します。
主な症状は、ウイルスに感染して
約1ヶ月後に腹痛、高熱、倦怠感、食欲不振、
吐き気、嘔吐、下痢などです。
「うっ血肝」
急性心不全で急激に心臓の働きが低下したり、
慢性心不全で慢性的に心臓の
働きが悪い場合に起こる肝障害です。
肝臓は心臓から大量の血液が供給されるため、
心臓のポンプ機能が低下すると
その影響は多大です。
基本的に心不全の治療が必要になりますので、
安静にして心臓に対する薬物療法や、
減塩食などの食事療法などで改善を試みます。
主な症状はみぞおちの右側付近の痛み、
下肢のむくみ、頸動脈の膨れ、
呼吸困難などです。
「肝膿瘍」
肝膿瘍とは、肝臓に細菌や原虫などが進入、
増殖して肝臓内に膿が
溜まってしまう病気です。
他の病気から派生して起こることも多く、
ただちに抗生剤による治療を
開始する必要があります。
主な症状はみぞおちの中心から
右側付近の痛み、発熱、
倦怠感、黄疸などがあります。
胆道の病気
「胆石症」
胆道に結石ができる病気で、
できる場所によって肝内結石、
胆管結石、胆嚢結石と区別されます。
脂っこい、高コレステロールの食事などが
胆石症を引き起こす可能性が高く、
食文化が欧米化したことや高齢化などにより、
患者が年々増加傾向にあります。
薬物療法や手術などで
治療する必要があります。
主な症状は、脂肪分の多い食事を
とったあとの右上腹部痛、
上腹部の違和感や痛みなどがあります。
「胆道ジスキネジー」
ジスキネジーとは、
なんらかの原因によって
胆道が正常に機能しない病気です。
検査では胆道や周辺臓器に異常が
見つからないのが特徴で、
女性に多い疾患です。
主な症状は、食後にあらわれる
右上腹部痛やみぞおちの右側付近の
違和感、まれに右側の背中の痛み、
吐き気、嘔吐、下痢、
腹部膨満感、などです。
その他の病気の疑いも…
「助間神経痛」
助間神経は助骨に沿う神経のことで、
この神経が傷つくと助骨が
ある範囲の中で痛みが生じます。
ですから、みぞおちの右側も
左側も痛む可能性があります。
変形性脊椎症や帯状疱疹が
原因として考えられます。
主な症状は、深呼吸に伴った痛みで、
特に深呼吸や咳、くしゃみのときに
痛みが強くなる特徴があります。
みぞおちの右側付近の痛みは、
様々な病気の可能性を
知らせるためのサインです。
気になる症状はきちんと
医療機関で診てもらいましょう。