みぞおちの場所とは?
ここでは、「みぞおちの場所」
についてお話します。
みぞおちと呼ばれる部分の場所、
知っていますか?
みぞおちは、上腹部の中心辺りにある
少し凹んだ場所のことを言います。
「水月(すいげつ)」
や
「心窩(しんか)」
とも呼ばれる部分です。
もっと簡単に言えば右側と左側の肋骨が
前で合わさった所の
すぐ下にある場所の事です。
みぞおちの言葉の由来
みぞおちは、もともとは
「水落ち(みずおち)」
と言う言葉が変化した言葉で、
その意味は
「飲んだお水が落ちる場所」
と言われています。
実際に「みぞおち」の
言葉が使われ始めたのは、
明治以降になってからとされています。
また、「みぞおち」を漢字で記載すると
「鳩尾(きゅうび)」と書きます。
「鳩尾」と書いて「みぞおち」
とはなかなか読めませんよね。
「鳩尾」の由来は、みぞおちの部分が
鳩の尻尾に類似して
いたことから付けられました。
実はみぞおち部分には、
肋骨から三角状の
剣状突起が伸びています。
この剣状突起が鳩の尻尾に
似ていると言われています。
そのため「みぞおち」と「鳩尾)」の
言葉の由来は、全く別物だと言えますね。
みぞおちは急所
例えばみぞおち部分を殴られるなど、
みぞおちに強い衝撃を受けると、
かなり強い痛みを感じますよね。
実はみぞおちは、人の急所でもあります。
みぞおち部分には胃や膵臓などの
臓器がありますが、
それだけが原因ではありません。
みぞおちの奥にはたくさんの
交感神経が走っているため、
痛みに関してはとても敏感に
察知するような
仕組みになっているのです。
また、強い衝撃を受けたことで
一時的に横隔膜の動きが
止まってしまうこともあります。
こうなってしまうと呼吸困難に
陥ってしまうため、
かなり危険なんですね。
そのためボクシングやムエタイ、
空手などの柔術や格闘技、
そして武道などの試合では、
この急所であるみぞおちを狙った
攻撃が重要なポイント
にもなっているのです。
ちなみにボクシングでは
みぞおち部分を狙ったパンチ攻撃を
「ストマックブロー」
もしくは
「みぞおち打ち」
と呼んでいます。
急所を狙った攻撃なので、
かなり危険と言えば危険ですが、
試合に勝つためにはかなり
有効な手段でもあるのです。
鳩尾はツボでもある
肋骨が合わさった所の中心部分のその下に、
鳩の尻尾に似た骨の胸骨剣状突起があり、
そのすぐ下に鳩尾があります。
鳩尾は、不安を解消する
効果や不眠症の改善、
そして胃腸の働きを整える
効果のあるツボです。
自分で押す場合には、
仰向けに寝てから両手の
中指で軽く抑えるように押します。
押す時には目を閉じた状態で、
ゆっくりと深呼吸しながら
呼吸に合わせて押すことも大切です。
意識を集中しながら押すことで、
その効果も高まります。
就寝前や起床後、布団から出る前に
このツボを刺激する
習慣をつけるのも良いですね。
毎日続けることで、
ツボ押しの効果は
さらに効果を増してきます。
このようにみぞおち部分は
人の急所でもありながら、
実はツボとしての効果も
得られる部分なんですね。
強い刺激を与えるのはかなり
危険ではありますが、
軽く抑えるぐらいなら、
ツボの効果を十分に
得られる場所でもあります。
おへそから約5センチほど
上に位置するみぞおち。
普段の日常生活ではあまり
気にする部分ではありませんが、
この機会に意識してツボを
試してみるのも良いですね。